みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部

外出


それから一週間後の日曜日。



「あおい様、お似合いですよ」


外出の為、あおいは家政婦さんに進められたワンピースに着替えた。


「白色は清楚なあおい様にとてもぴったりです。きっと藤咲執事も頬を染めることでしょう」


えっ、とあおいは内心どきりとした。

照れる藤咲さんなんて、見たことない。
思わず想像してしまって、自分で恥ずかしくなった。


藤咲さんの待っている
高級車へ行く為 玄関に向かうときに、お母さんがやって来た。


「気をつけてね」


笑顔で、手を振った。


あおいは思った。
良かった。
お母さんを安心させることが出来て。


「行ってきます」


あおいは、出発した。



< 29 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop