みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
池野くんが呼び掛けてきて、あおいはどきりとした。
「…あ、は…はい?」
「これ、写真撮っていい?」
池野くんは、ニッと笑顔を浮かべあおいの方を向きながら、目の前のオブジェをさしている。
あおいがずっと憧れていた、懐かしい笑顔に、完全にあがってしまったあおいは、口をぱくぱくさせながら声が出なかった。
「大丈夫だよねえ?写真くらい」
綾は、あおいの肩を叩いてフォローした。
「あっ う、うん!」
「まじで!おっしゃ!激写しちゃうぜ」
池野くんが鞄から取り出したカメラに、あおいは少し驚いた。インスタントではなく、立派なものだった。カメラマンが持っていそうな――。
「あおい」
綾があおいの肩をぎゅっと握った。
綾の瞳は、(カメラ気になるんでしょ、聞いてみちゃいなよ)と語っている。
あおいは(ええぇ!?)という目をした。
綾は、やれやれ…という仕草をした。