みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
「わたしがこうして藤咲さまとお話したかったのは、訳がありますの」
家政婦が引いた、静かな客室に、依鶴の鈴の音のような声が響いた。
「訳とは」
「ええ……」依鶴はコホン、と咳をした。何かを思い詰めたような神妙な顔付きだった。
「藤咲さま、この前は紡朗と会っていたわね。あおいもいたけど……あれはどういった事だったのかしら」
藤咲さんは、依鶴を真っ直ぐに見据えて答えた。
「何をお聞きしたいのでしょう」
俯いていた依鶴は、少し顔をあげ、上目遣いで藤咲さんを見た。
「つまり、紡朗とあなたの関係ですわ」
「私と松永は古い友人です」
依鶴は眉を寄せた。
「では、そこにいたあおいは?」
「私と松永との争い事に巻き込んでしまったまでのお嬢様です」