みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部

やめて…………!



あおいは心のなかで悲鳴を上げた。



二人の中に割って入りたいのに、
出来ない。
見ていたくない。



依鶴の唇が
藤咲さんの唇を射止めた。


そのしゅんかんに、あおいは顔を手で塞いだ。



いや――――――――!



指の隙間から見てしまった。依鶴は藤咲さんを抱きしめ、恋人同士のようなキスを迫りつづける。

執事は、お嬢様に逆らえる立場ではない。
だから藤咲さんは抵抗しないんだ。

あたしが…とめなきゃ!
「や…めて!」
震えた力のない声が飛び出した。


その途端に、依鶴は「きゃっ」と叫んで、よろけた。唇が離れた。

「えっ?」
混乱もつかの間、藤咲さんはすぐにあおいの手をひき、玄関の扉まで駆け寄り、二人は外に出た。


な……なにが…
なにが
起こった?



< 60 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop