愛し君へ…


次の日。
俺は響と一緒に病院に行った。



そして話し合った結果……
響は1週間後に入院するらしい。




「……入院だって」




応接室から出て来た響は、寂しそうに笑いながらつぶやいた。




「俺が毎日…絶対会いに行くから…!」




響は俺の言葉に、驚いたような顔をしたけど…




「うん。じゃあ…待ってるからね?」




ニコッと笑って、そう言ってくれた。


自分が一番悲しいはずなのに、
自分が一番辛いはずなのに……


いつも響は、俺のために笑うんだ。

だから俺は今まで、響は強いって勘違いしていたのかな?



…ほんとはこんなにも弱かったのにね。


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