愛し君へ…

『傷付けただけなら…
こんなに辛い想いをするくらいだったら…




竜は、出逢わない方が幸せだった…?

出逢わなければ、良かったのかな…?』





「俺は、響と出逢えて本当に良かった。


すごく感謝してる。
人生にはさ、無駄な出逢いなんてないんだよ。

それは、響が教えてくれたんだ。


俺は響に、一番大切な事を教えてもらったんだ」





“強さ”“優しさ”そして…“愛しさ”


人を愛する事の大切さを教えてくれたのは、響なんだ。



これから、いろいろな出逢いがあると思う。

でも、どんな人と出逢っても―――俺は君を忘れない。
何があったって、俺だけは絶対に。





「なあ、俺さ…少しは笑えるようになったんだよ。

響にも、ちゃんと見えてんのかな…?
ちゃんと、安心させてやれてる?」


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