偽りの世界
そうして月日は流れ2056年・・・。

カオリは16才だった。
毎日、不自由のない平和だが平凡な日々に退屈していた。
「何か面白い事ないかな~」
友人のユミはそんなカオリを見て言った。

「カオリ!毎日困ったこととか気にせず生きてけるだけで幸せじゃない、
そんなつまらなさそ~にしないの~」

「何ていうか、毎日刺激が足りないっていうか、ユミ最近何か面白いことあった?」

「ん~、別に。面白くないことはあったけど。」

「何何!?」

ユミは鞄から携帯PCを取り出した。
携帯PCとは携帯とPCが一つになったもので、当たり前のように誰もが持っている。

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