幕末〓冷血の鬼
屯所に戻ると土方さんが外に出てた。


「恋花、遅かったな。」


「すいません。」


「謝らなくていい。部屋に戻るぞ。」


土方さんは、私が帰ってくるのをずっと待っていてくれたのだろう。


そう思うと胸が温かくなった。

でも今日龍馬さんに会った事は黙っておこう。


新選組の敵であっても大きい夢を追いかける龍馬さんには死んでほしくなかった。


私は黙って、部屋に戻った。
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