幕末〓冷血の鬼
その後も龍馬さんの話を聞き、新選組の屯所の近くに行くと龍馬さんは足を止めた。


「恋花さん、わしは此処までじゃ。此処からは1人で行けるな?」


私が頷くと龍馬さんは大きな手で私の頭を撫でた。


「恋花さん、お前さんはわしの話を馬鹿にせずに聞いてくれて嬉しかったぜよ。また何処かで会えると良いきに。」


龍馬さんはそう言うと行ってしまった。


龍馬さんの背中は大きく広かった。


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