幕末〓冷血の鬼
昔のこととはおそらく俺が恋花の父親を殺した時のことだろう。


「土方さんの事は恨んでいません。でも父のことを思い出して……」


「なんで池田屋に来た?」


「土方さんが私の部屋に来たとき、不安そうだったので……心配で。」


「お前、あん時起きてたのか?」


恋花がコクンと頭を下げ俺は頭を掻いた。

「悪かったな。心配かけて…。」


「土方さんが無事で良かったです。あの…平助と沖田さんは?」


「平助は命に別状はねえ。総司は………」

俺は総司の事を恋花に教えようか迷った。

「土方さん?」


「総司も命に別状ねえよ。」


「本当ですか?良かった。」


恋花のホッとする顔を見て罪悪感を感じた。


「恋花、明日は暇か?」


「はい。何も用はありませんよ。」


「明日、俺に付き合え。」


俺がそう言うと恋花はニコッと笑って頷いた。


その後俺は恋花の部屋を出て自分の部屋に入り眠りに入った。
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