幕末〓冷血の鬼
「これです。」


『さしむかふ 心は清き 水かがみ』


私がそれを指で指すと土方さんはクスッと笑った。


「それは総司の事を考えて書いた句だ。あいつの新選組を思っている姿を思い浮かべてな。」


確かに沖田さんは新選組にいることを誇りに思い、近藤さんや土方さんに対する信頼も凄い。


「確かにこの句は沖田さんって感じがしますね。」


「だろ?他に気に入ったのはあるか?」


土方さんにそう言われパラパラとページをめくると一つの句が目に飛び込んできた。
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