幕末〓冷血の鬼
「山崎。」


「はい。何でしょう?」


「森の方を探索してくれ。」


山崎は、俺の言葉に頷くと馬に乗り走って行った。


しばらくすると山崎の向かった方から銃弾の音が響いた。


「山崎さん大丈夫ですかね?」


「大丈夫だ。」


俺がそう言うと総司はニコッと笑った。


「そうですよね。あの山崎さんですものね。」


その後、山崎の帰りを待っているとあちこちに、かすり傷をつくり山崎が帰ってきた。


「報告します。嵯峨方面に太田 市之進という奴が加わり、攻めています。」


「歳……」


近藤さんは、眉を寄せ渋い顔をした。
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