幕末〓冷血の鬼
「あら、ごめんなさい。私、恋花ちゃんがどんな子なのか気になっちゃって。藤堂君がよく話してくれるので。」


「平助がですか?」


「そうよ。恋花ちゃんは土方さんの小姓と聞いていたけれど医学も学んでいるのね。熱心な子だわ。」


伊東さんはそう言いながら私の頭を撫でた。


「伊東さん、これ以上こいつに触らないで頂きたい。」


気づかぬ間に私の後ろにいた土方さんは伊東さんの腕をガッチリと掴み私の頭から遠ざけた。


「歳!伊東先生に無礼だぞ!」


近藤さんは慌てて土方さんの事を止めに入った。


「すいません、伊東先生。」


「何故近藤さんが謝る?」


「歳、少し落ち着け。」


近藤さんはため息混じりに土方さんにそう言った。
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