幕末〓冷血の鬼
「何だよ…少しくらい悩めよ。」


「すぐに抱きつく人の小姓なんて嫌です!」


私がそう言うと高杉さんはブスッとした顔をして私を抱きしめている腕をといた。


「恋花さんも言うのう。高杉さんにそげんな事言えんのはわしと桂さんと恋花さんくらいじゃのう。」


龍馬さんはそう言って面白そうに笑っていた。


「笑い事じゃねえよ。こいついつの間にか威勢取り戻してるし……」


「でも高杉さん噂と全然違いますよね。」

「そうか?」


「そうですよ。怖い人だと思っていましたけど、すぐにいじける子供みたいで可愛いですよね。」


「かわっ………」


高杉さんは顔を赤くし目を見開いた。
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