幕末〓冷血の鬼
「その顔だと知っているみたいだな。まあ新選組に居たら嫌でも耳に入ってくるか。」


(やっぱり………)


「さっきの威勢の良さはどこいったんだ?急に大人しくなったな。」


(そりゃあ大人しくもなるでしょ…)


何も言えず心の中で訴えていると急に高杉さんが私を抱きしめてきた。


「俺はなあ、弱い奴は大っ嫌いなんだ。けどなお前みたいな気の強くて、腕っ節のある奴は好きだ。お前土方の小姓なんか辞めて俺の小姓にならねえか?」


「お断りします。」


ピシッと言ってやると高杉さんはムッとした顔をした。
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