幕末〓冷血の鬼
「原田、永倉。飯は出来たか?焦げた匂いがするが大丈夫か?」


その声と同時に土方さんが戸を開けて入ってきた。


「何故恋花が作っている?それにこれは何だ?」


眉を寄せながら土方さんが指を指したのは原田さんと永倉さんが作った食べ物の残骸だった。


「恋花が屯所に来てから飯を作ってなかったからよ。腕がなまっちまってよ。」


「原田、お前達に任せた俺が馬鹿だった。2人とも部屋に戻ってろ。」


土方さんがそう言うと、原田さんと永倉さんは落ち込んだ様子で料理場から出て行った。
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