幕末〓冷血の鬼
「恋花、お前が来てから俺達はお前に甘えていたらしい。隊士達に服を洗わそうとしたら体中泡だらけになるわ、原田達は飯をろくに作れねえわ散々だ。」


土方さんはそう言うと私の頭を撫でた。


「俺達にはお前が必要なんだと改めて実感した。いつもしてくれてありがとうな。今日は休みと言ったが悪いが夕飯を作ってくれないか?」


「はい。」


「俺は仕事があるから部屋に戻る。頼んだぞ。」


土方さんはそう言うと部屋に戻ってしまった。


その後私は、夕飯を作り部屋に持っていくと皆揃っていて、原田さんと永倉さんはお互いに睨みながらご飯を食べていた。


ご飯を食べ終わり部屋に戻ると懐から今日買った赤い簪を戸棚の上に起き眠りについた。
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