幕末〓冷血の鬼
(大丈夫かな………。土方さん。)


「恋花君、難しい顔なんかしてどうしたんだ?上の空だし。」


近藤さんに声をかけられると確かに私は皿を洗っていた手が止まっている事に気づいた。


「歳の事か?歳は大丈夫だったか?」


「……部屋で悪い夢を見ていたようでうなされていました。」


「やはりか……。」


「やはり……って、土方さんよく悪い夢にうなされるんですか。」


「ああ。」


近藤さんは眉にシワをよせ頷いた。
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