幕末〓冷血の鬼
「えっ……?」


「労咳で……4月に死んだんだ……。晋作の奴……倒れるまで僕に言わず……僕が知った時には……もう。」


桂さんは、手で強く拳をつくり俯いてしまった。


新選組が伊東さんの事で荒れている時に、こっちでこんな事が起きているなんて思ってもいなかった。


「本当、坂本君も晋作も死ぬのが早すぎるよ。僕を残してあの世に行ってしまったんだからね。」


桂さんは切なげに青い空を見上げ儚げだった。


「桂さん、桂さんは生きていてくださいね。」


私がそう言うと桂さんはうっすらと微笑み、行ってしまった。
< 389 / 627 >

この作品をシェア

pagetop