幕末〓冷血の鬼
「お前は早く治して俺達を追いかけて来い。お前の世話は恋花に任せてある。」


「恋花さんは大丈夫ですか?」


「ああ、もし俺がこの戦で死んだら墓参りに行かねえと言われたがな。」


「恋花さんらしいですね。」


総司はそう言ってクスクスと笑った。


「全くだ。」


「土方さん、近藤さんもこの戦に行くのですよね?」


総司は心配そうな顔で俺を見て来た。


「近藤さんは俺達が必ず守る。だから安心しろ。」


「私の分もお願いします。」


「ああ。」


俺は、立ち上がり総司の部屋から出ると明日に備えての用意を始めた。
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