幕末〓冷血の鬼

鳥羽伏見の戦い

総司と近藤さんが大阪に行ってしまってから数日がすぎ、屯所は近藤さん達がいないまま元旦をむかえた。


「伝令です。3日に薩摩の主力が京に到着する見込みです。」


「3日だな。わかった。」


俺がそう言うと使番は頭を下げて屯所から出て行った。


(近藤さんがいない今、俺がやらねえと………)


「副長。」


声をかけられハッとすると、気配を消していた斎藤が俺の後ろにいた。


「聞いてたのか?」


「はい。」


「近藤さんがいない今、俺がやらねえといけねえよな。」


俺がそう言うと斎藤は密かに眉を寄せた。
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