幕末〓冷血の鬼
隊士も負け戦のせいか、眉にシワを寄せ威勢を失っていた。


いつも威勢の良い原田までもが、威勢を失いグッタリとしていた。


「負けたくねえもんだな。」


俺がそう言うと恋花は俺の手をそっと握った。


ただ何も言わず、恋花と握っているこの時間が安心して心地が良かった。


「恋花さん、わりいが熱を出した奴がいるんだ。来てくれないか?」


1人の隊士が走って来て恋花にそう言った。


「わかりました。すぐに、行きます。」


恋花は俺から手を離し、部屋に行ってしまった。
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