幕末〓冷血の鬼
「良かった。じゃあ俺もう行くね。」


平助は、そう言うと部屋から出て行った。


「ふ~。」


息を吐き私はまた畳に寝っ転がった。


すると襖の隙間から梅の花びらがひらりと入ってきた。


「梅、咲いてるんだ。」


私は、部屋を出て外に向かった。


外には、大きく立派な梅の木がある。


そしてその下に、見かけない人が居た。
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