幕末〓冷血の鬼
「おい。」


土方さんと2人っきりになると土方さんは私を見てきた。


「俺は、お前に良いって言うまで部屋から出てくんなって言ったよな?」


「あっ…」


(すっかり忘れてた…。)


「芹沢には気をつけろ。」


土方さんはそう言うと芹沢さんと同じ方向に歩いて行った。


(芹沢さん、想像してたのと少し違った。)


平助の話を聞いてとても怖い人だと思ってた。


でも何処となく優しげで儚げな人に私は見えた。
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