幕末〓冷血の鬼
「土方さん!?」


「確かに俺らしくねえな。」


顔を上げると土方さんは、笑っていた。


「やるしかねえのに、弱音吐いてる場合じゃねえのにな。悪かったな。」


「いえ、私こそ怒鳴ってすいませんでした。」


私が慌てて謝ると土方さんはクスクスと笑った。


「それにしても俺が恋花に叱られる日が来るなんて思ってもいなかったな。」


「すいません。」


どうしたら良いかわからずただ謝ると土方さんは私の頭に大きな手を乗せた。


「叱ってるわけじゃねえよ。自分の考えを真っ直ぐに伝えるのは悪いことじゃねえ。むしろ良いことだろ?」


土方さんはそう良いながらゆっくりと立ち上がった。
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