幕末〓冷血の鬼
「ひ……土方さん。」


「何脱いでいるんだ?」


土方さんが再びそう聞くと驚いた顔をしていた隊士達は一気に顔を青く染めた。


「洋装て言うのは副長命令だぞ。それとも洋装をしない奴は切腹と局中法度にした方が良いか?」


土方さんがそう言うと隊士達は慌てて隊服を羽織りボタンを時間をかけてしめた後いそいそと部屋から出て行った。


「こりゃボタンをしめる練習をする時間をしばらく作った方が良いな。」


土方さんはフウと息をつくと木の箱から桃色の隊服を出してきた。


「これがお前のだ。」


土方さんから渡された隊服を手に取り裏表にしながらまじまじと見た。
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