幕末〓冷血の鬼
「どうだ?」


「素敵です。」


私がそう言うと土方さんはニッと笑った。


「そうか。気に入ってもらえて良かった。」


「この服、土方さんが選んでくれたのですか?」


「そうだが。それがどうした?」


「いえ、この服本当に素敵です。ありがとうございます。」


私がそう言って土方さんに笑顔を向けると土方さんはほんのり顔を赤らめた。


「そ…そうか。なら着てみろ。俺は後ろを向いてるから。」


「えっ?」


「見ねえから安心しろ。」


土方さんはそう言って背を向けてしまった。


(見てなくても緊張するよ…。)


私はできるだけ早く着替えてしまおうと下をはき、上を羽織った。
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