幕末〓冷血の鬼
「私は、戦場に行きます。だから「口だけの約束でも良いのです!」」


恋花さんの言葉を最後まで聞きたくなかった私は恋花さんの言葉を遮った。


恋花さんは私を見て困った顔をしている。


だけどこれだけは、私も引けなかった。


恋花さんの気持ちは痛いほど伝わって来ている。


だけど少しでも安心しないと私は、恋花さんをずっとここに留めてしまいそうだった。


しばらくすると恋花さんが口を開いた。


「……わかりました。生きて帰ってきます。」


その言葉を聞けて少しだけホッとした。
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