幕末〓冷血の鬼
「恋花さん、あなたは武士のようなことを言いますね。」


「それは誠の武士である新選組の皆さんと一緒に過ごしているからではないでしょうか?」


恋花さんは笑って私にそう言った。


(誠の武士である新選組……か。)


そんな事を言われたら私には止める事が出来ない。


土方さんと一緒に過ごしてきたから、恋花さんも似てしまったのかもしれない。


「貴女には適いませんね。ではお願いをしてもよろしいですか?」


私がそう言うと恋花さんは背筋をピンッと伸ばした。


「はい。」


「近藤さん、土方さん、それから新選組の皆さんをよろしくお願いします。」


「わかりました。」


「それから…………死なないでください。」


恋花さんの手を握りながらそう言うと、恋花さんは困った顔をした。
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