幕末〓冷血の鬼

甲州へ・3日目

「………か。おい………れ……。」


「ん……。」


声がしてゆっくり目を開けると目の前には、土方さんの顔があった。


「ひっ土方さん!!」


「もう時間だ。支度ができたら行くぞ。」


「はい!わかりました。」


私がそう言うと土方さんは、部屋から出て行った。


(驚いた…。)


昨日と言い、今日と言い、起きると目の前に土方さんが居て私の心臓は、落ち着きがなかった。


(急いで用意しないと!)


「恋花ちゃん、入って良いかしら?」


「はい、大丈夫です。」


支度をして私がそう言うと、ミツさんが部屋に入ってきた。
< 593 / 627 >

この作品をシェア

pagetop