幕末〓冷血の鬼

土方side

朝目が覚めると、腕の中から恋花が消えている事に気づき俺は焦った。


部屋から出て恋花を探すと、殆ど散ってしまった梅の下で子猫を抱いていた。


子猫を抱えている恋花は、優しげな目で見つめていた。


「恋花、こんな朝早くからどうした?部屋に戻れ。」


俺がそう言うと、恋花は猫から俺に視線を移した。


俺は、恋花に近づき子猫を撫でると、恋花は俺を目を丸くして見てきた。
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