【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
「おい待てよ。シカトか?」


 制服のズボンに手を突っ込み、威圧的な態度で俺達の進行方向を塞ぐ。



 ……彼らは高校生とはいっても、ただの高校生ではない。



いわゆる不良という者達である。しかも運の悪いことに、彼らの着ている制服は、この辺りでもとびきり悪名で有名な高校なのである。



「すみません。学校に行かなければいけないので、そこを通して下さい」


 丁寧に言葉を選んで喋ったつもりだった。だが……



「ああ? 学校? 嘘つくんじゃねぇよ。お前ら俺らが来てなかったら、学校サボってここでエッチなことしようとしてたんじゃねぇのか?」



「野外プレイ……俺もしてぇ!」
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