【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
「ふざけんなよ。なに調子乗ってんだよ」
ドンっと肩を押され、2、3歩よろめいた。
目つきが変わったヤンキー達は、茜から離れた俺を取り囲む。
……チキショー、でけぇ。
中学3年の俺は、同級生と比べて背が大きい方ではない。真ん中……いや、真ん中よりちょっと前といった所か。
今が成長期で、去年は1年で7㎝も伸びたんだ。来年にはお前ら(ヤンキー)なんて抜かしてるんだからな!
……と心の中で叫んでみるも、今は高校生三人に囲まれて見上げてるのが現実。
くっそー頑張れ、俺!!
「なんだよ、その目は。喧嘩売ってんのか」
明らかに喧嘩慣れしている筋肉質な腕で、ヤンキーは俺の胸倉を掴んだ。
「離せよ。汚い手で触られたら汚れるだろが」
「ああ!?」
こうなりゃヤケだ。人生初の喧嘩、受けて立とうじゃないか。茜を逃がす時間くらい作れるはずだ。
ドンっと肩を押され、2、3歩よろめいた。
目つきが変わったヤンキー達は、茜から離れた俺を取り囲む。
……チキショー、でけぇ。
中学3年の俺は、同級生と比べて背が大きい方ではない。真ん中……いや、真ん中よりちょっと前といった所か。
今が成長期で、去年は1年で7㎝も伸びたんだ。来年にはお前ら(ヤンキー)なんて抜かしてるんだからな!
……と心の中で叫んでみるも、今は高校生三人に囲まれて見上げてるのが現実。
くっそー頑張れ、俺!!
「なんだよ、その目は。喧嘩売ってんのか」
明らかに喧嘩慣れしている筋肉質な腕で、ヤンキーは俺の胸倉を掴んだ。
「離せよ。汚い手で触られたら汚れるだろが」
「ああ!?」
こうなりゃヤケだ。人生初の喧嘩、受けて立とうじゃないか。茜を逃がす時間くらい作れるはずだ。