【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
静かで陰湿な公園内に風が吹いた。


下から吹き上がってくるような、鋭く冷たい風だ。



枯葉が蛇のように舞い、遊具達が風に揺られて動き出す。



辺りは異様な暗さを身に纏い、不気味な風が木々を泣かせた。



「な……なんだ?」



ヤンキー達は青白くなっていた。本能が危険だと告げているのだろう。



ブランコは狂ったように動き出し、シーソーは誰も乗っていないにも関わらず、激しく上下に動きだした。



「な……なんだよ、これ……」



公園内の遊具はまるで意思を持ったように、自ら動き始める。その激しい動きは、俺の怒りを表しているかのようだった。
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