【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
「そういえばここ、幽霊公園って呼ばれてるんだぜ」


ヤンキーの一人が言った。


「ゆ……幽霊公園……」


木々が風に揺られて泣き、その声はまるで断末魔の叫び声のようだった。



「や……やべぇよ……心霊現象だよ……」


ヤンキー達は二歩、三歩と後ろに下がっていく。



一方俺は、自分の身体から吹き上がるような風に当たり、どんどん身体の痛みが引いていった。気のせいか、身体も軽くなっているようだ。



『待てよ……』



ゆっくりと身体を起こすと、不思議なことに拳や腹の痛みは消えていた。


代わりに、自分でも抑えきれない怒りが身体中を支配していく。
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