【番外編】ご主人様は†ヴァンパイア†
「目……お前の目の色……赤い……」


ヤンキー達の足は震えていて、言葉も何を言っているのか分からなかった。


ただ、今なら何人で来ようか勝てる気がした。


指一本触れることなく……



「やべぇよ。お前とり憑かれたんじゃないのか?」


立ち上がり、彼らを睨みつける俺に、本人達は心配そうに言った。


どんどん力が湧いてくる。


そうだ、この力を手で握るように締め付ければ、奴らの息の根を止めることだって簡単だ……



『よくも茜を泣かせてくれたな……』



自分の声とは思えない程、低く不気味な声だった。


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