君への距離~クリスマスの奇跡~
「今日はハンバーグにしよっ!」


杏は玉ねぎを選びながら言った。




「あ…」


近くにいた女の人が杏を見て声をあげた。
吉田だった。

「ん…、えっと?」

杏は思い出せない様子。



それもそのはず、吉田はすっぴんだった。



「…あたし、何かしました?」

杏は心当たりを探す。


「いや…人違いでした!」

吉田は慌てて離れる。



「あはは」

杏は笑って会釈をした。




するとケータイが鳴った。


翼だ!




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