君への距離~クリスマスの奇跡~
「もしもし?翼くん?」



吉田が反応する。



『うん、今4限終わったんだけど…』


「お疲れ!金曜日て翼くん6限あるんじゃ?」


『そうなんだけど…早くそっち行きたくて』

「…あ、ははは」

甘える翼の声がかわいい。

「今ねスーパーにいるから、部屋入ってていいよ!急いで帰る!」

『了解!じゃあまたあとで!』






杏は幸せそうに微笑む。


吉田は怒りに震える手でじゃがいもを握りしめた。




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