君への距離~クリスマスの奇跡~
「もう1時だよ?…シオ、リサ送ってあげなよ。」
杏が眠そうに言う。
「…おう。杏は?」
「近いし、歩いて帰るよ!」
杏の部屋は向かいのアパートだ。
「…遅いしなぁ、いっしょに乗っけてってやるよ!」
「いいって!リサんちと逆だし、大丈夫。」
「…ふ-ん」
「リサ、明日寝坊すんなよ!シオもおやすみ!」
「おう、おやすみ~」
「しないわよ!じゃあね♪」
二人よりも先に杏はマサキの部屋を出ていった。