君の隣で ーセンセイとアタシー


side.aoi


俺の胸に身体を預けて「はぁ、はぁ、」と呼吸を整えている愛おしい存在

馬鹿だなキスしてるときは鼻でするのに


まぁ…ファーストキスだし?

いいか


「大丈夫?和奏」

「う、う、うん…だい、大丈夫…」



俺がぎゅうぅと抱きしめると、華奢な腕で抱き返してくれる


あぁ…ヤバい

またキスしたい


「…和奏」

「うん?」

「キス、練習しようか?」

「えっ?」


一瞬和奏の身体が強張る

やっぱり初めてだから、そう何回も出来ない、か


そう思って「ジョウダン」って頭を撫でようと手を動かすと



「す…る…」




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