君の隣で ーセンセイとアタシー


side.aoi


あぁ…仕事なんかしたくない

和奏とずっと家に籠もってくっついていたい


小難しい経済新聞片手に、自分で淹れたブラックコーヒーの口に含みにながらそんなことを考えていた


つまりは今日(こんにち)の経済事情なんかさっぱり頭に入らない


…こんなことなかったのに、な

今目の前にいる年下の高校生のことを考えるだけで頭が一杯になるなんて…

俺も相当ハマってんな…和奏に…


でも、こうして俺はしっかりと意識してんのに、和奏は何食わぬ顔で俺の作った朝食を食べてやがる

くそ、これじゃぁ俺ばかり好きみたいじゃないかよ


まぁ…いいか

惚れた弱みだ




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