君の隣で ーセンセイとアタシー


「お呼びですか?」

「えっ?あ~如月先生だったんですか?」

「えっ…川藤先生が僕を呼んだんじゃ…」

「いえいえ、私は鈴村先生に手の空いてそうな先生と言ったんですけど、まぁ…じゃこれ今度の研修旅行の資料なので…」


川藤先生は俺たちに冊子を作ってくれってことを言ってきた


それはもちろんつくるさ、自分の受け持ちの学年の行事だから

でも…わざわざ俺を指名した鈴村は?

川藤先生は「手の空いている先生」って言ってた…つまりは鈴村自身が俺を呼び止めたんだ




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