君の隣で ーセンセイとアタシー


俺は自分の寝室のクローゼットを開いた

3月はまだ肌寒いから、ブルーストライプのシャツの上に紺のカーディガンを羽織って春用のジャケットを片手に寝室を出た


「あ…」


タイミング良く和奏も寝室から(今はもう一緒に俺の寝室で寝てるからほぼ衣装部屋(笑))出てきた


春らしく淡いクリーム色のチェックのワンピースの下にレギンス、そしてブルーのジャケットを羽織っていた



「へ、変かな?」

「いや…似合うよ…可愛い…」


俺があまりに見とれすぎて和奏はオドオドとした


「……やっぱり可笑しいかな?き、着替えるね?」


そそくさとまた寝室にはいろうとする和奏の手を取った


「いや…可愛すぎて見とれただけだから、そのままで」

「!…ぅ、うん」




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