君の隣で ーセンセイとアタシー
「あ…えっと…佐山医師…」
「和奏の婚約者の如月です」
「婚約者…?」
俺の言葉にひくりと口元上げたのを俺は見逃さなかった
「せっ先生…」
俺たちの婚約はまだ未発表で、和奏が高校卒業してから御披露目会を開こうという話になっていた
だから俺がこの男に“婚約者です”って言ったのはまずかったのかもしれない
でもこの男は明らかに和奏を狙っている
だから牽制しておきたかった
“和奏は俺のモノ”だ、と
「婚約者さんでしたか、私和奏さんの主治医をしております、佐山と申します」