偽りの代償
それから俺はゆいとボランティア関係で顔を合わすことが多くなった。

だがゆいは俺に必要以上話すことも、笑顔も向けない・・


俺とは距離を保っていた・・・




俺とは関わりたくない・・全身でそう訴えてるようだった。


大学にいっても、授業にまるで身が入らない・・


どうしたらゆいと話ができるか・・許してもらえるか・・・




そればかりだった・・。




大学をでたとき、


「先輩!」

俺の事をなれなれしく呼ぶ奴がいた・・


「なんだ・・・」


確かこいつは一年後輩の女・・


茶髪で長い髪、だが少しウエーブがかかってる、色白で小顔、服とかもおしゃれをしてるイマドキの女ってやつか・・



「あんまり大学こないから心配してたんですよ~」



俺の腕に絡み付いてくる・・



そういえば、前に何度か誘われていたこともあったな・・


だが、おれは興味もなかった・・顔は可愛いと評判らしいが、どうも好きになれなかった・・。


小悪魔ですぐに男を代えるという噂もあった・・こいつは顔で男を選ぶタイプだな・・




俺が過去に酷いことをしたと噂もあるのにこいつは気にしないといいながら寄ってくる・・うざい・・。




















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