偽りの代償
ゆいとのデートは今までの女とのデートよりも新鮮だった・・

今までの女はたいてい行き先はホテルかカラオケでヤルかだ。


でもゆいとはまだプラトニックな関係だった・・・たいしたことないのに・・


楽しかった・・心地いい・・賭けのことなんてどうでも良くなった。




ある日、放課後デートに誘う・・ゆいはどこかに行きたいとは言わない・・

ゲーセンに連れていっても何も言わないが・・しばらくすると顔色がよくないような気がしたが大丈夫だと笑った。




アイス屋を見かけ、食べないかと誘った・・ゆいは何故か一瞬だまり、ニコッと笑い嬉しそうに食べるといった。


ゆいはおいしそうに食べる・・俺はそんなゆいが可愛いと思った。




こうしてガキみたいなデートなのにたいしたことしてないのに何でだ?




ゆいは地味だが可愛い一面もある・・今まで知らなかった顔がある・・・俺だけが知るゆい・・



別の日の休み時間、ゆいは俺の制服のボタンが取れかかってるのに気がつき、慣れた手つきで縫ってくれた。

その仕草や行動が何故か嬉しい・・今までの女はこんなことしなかった・・俺だって望んでいなかった・・さっさと捨てて新しいのを買う・・・それくらいだったのに・・・



今までと違うタイプだからか?


手をつないで歩くのが・・・心地いい・・そんな気持ちになる・・


だが俺は忘れていた・・


俺はゆいに最低なことをしてるんだってことを
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