偽りの代償
ゆいside


今、私の目にはあの人がいた・・・

自分に偽りの告白をして金目当てにだましたひどい男、そうとは知らずに好きでいた男を・・・



そして、しつこい電話で呼び出し、再びまた傷つけ、一生消えない傷をおわせた・・・


海が・・


あれから随分たってるのに・・

彼やその事情をしる人間には知られないように生活してきた・・

なのに・・再会してしまうなんて・・・


しかも惨めな姿だ・・。





**********

車にはねられた私は意識を失っていたらしい・・


病院で目覚めた私は・・いったい何が起こったのかしばらく理解できなかった・・


だが、パパやママがとても喜んでくれた・・


そして両親に事後当時のことを聞こうと思ったとき、



「あの男は追いかえした・・二度と来させないように担任にも頼んだ・・それからお前を突き飛ばした子だが、結局殺意なしで釈放されたらしい・・だが許せん・・・お前が良ければ訴えるつもりだが・・」


パパからそういわれ、事故当時のことを思い出した。





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