黒い天使―私と天使の秘密な関係―
しばらくして、村上先輩が私の机にやってきた。
「お待たせ。で、どうすればいい?」
村上先輩は空いてる机の椅子を持って来て隣に座った。
「あ、はい……これとこれを重ねて、左端をホッチキスで留めて下さい」
「了解」
村上先輩と私は作業を開始させた。
「村上くん」
私と村上先輩の間に入ってきた川上さん。
「何ですか?」
村上先輩は資料をホッチキスで留めながら返事をした。
「上野さんの手伝いなんてしなくていいから。村上くんは自分の仕事をしなさい」
「午前中の仕事が終わって、手が空いたんでやってるだけですけど?」
「だけど……」
川上さんはそう言ったきり何も言わなかった。
村上先輩は傍にいる川上さんを無視して黙々と作業をしていく。
私も川上さんに構ってる暇はない。
早くしないと、あと15分でお昼休みになってしまう。