黒い天使―私と天使の秘密な関係―



しばらくして、村上先輩が私の机にやってきた。



「お待たせ。で、どうすればいい?」



村上先輩は空いてる机の椅子を持って来て隣に座った。



「あ、はい……これとこれを重ねて、左端をホッチキスで留めて下さい」


「了解」



村上先輩と私は作業を開始させた。



「村上くん」



私と村上先輩の間に入ってきた川上さん。



「何ですか?」



村上先輩は資料をホッチキスで留めながら返事をした。



「上野さんの手伝いなんてしなくていいから。村上くんは自分の仕事をしなさい」


「午前中の仕事が終わって、手が空いたんでやってるだけですけど?」


「だけど……」



川上さんはそう言ったきり何も言わなかった。


村上先輩は傍にいる川上さんを無視して黙々と作業をしていく。


私も川上さんに構ってる暇はない。


早くしないと、あと15分でお昼休みになってしまう。




< 37 / 80 >

この作品をシェア

pagetop