黒い天使―私と天使の秘密な関係―
注文した料理が次々と運ばれて来る。
村上先輩は生ビール、私はウーロン茶を飲みながら料理を食べていく。
「タバコ、吸っていい?」
「どうぞ……」
「ありがとう」
村上先輩はスーツのポケットからタバコを取り出した。
ボックスから1本取り出して、口に咥えるとタバコに火をつけた。
モクモクと煙が天井に上がっていく。
村上先輩は私に気を遣ってるのか、タバコの煙が私にかからないように吐き出してくれた。
「上野ってさぁ……可愛いよな……」
はい?
私が可愛い?
「村上先輩?目、悪いんですか?」
「いや、視力はいい方だけど?」
「じゃー、酔ってます?」
「いや、酔ってないよ」
村上先輩がクスッと笑った。
好きな人から可愛いと言われて嬉しいはずなのに……。
本当に?と疑ってしまう自分もいる。
なのに私の胸のドキドキは更に激しくなっていく。