宇宙少女観察記
fire:1.5
〜おまけ〜
「おい。」
「なんだ不法侵入者。」
「黙れ宇宙人(仮)こんな時間なので特別にこの俺が家まで送ってやる。」
「別にいい。」
「即答!?大人の厚意は素直に受け取るもんだろ。」
「なんだ。送り狼にでもなるつもりか。」
「誰がなるか!!どこで覚えてくるんだそういう言葉を!」
渋々といった感じが釈に触ったが、もう今日は疲れたのでなにも言うまい。
俺は無事、杜若綾麻を送り届けた。
しかし…失礼かもしれないがなにやら廃屋のようなアパートだな…。
俺の家もお世辞にも高級住宅とは言えないが、まぁそこそこではあるはずだ。
仮にも、まぁこんなわけわかんない奴だけど、女の子がこんな所に一人で住んでいて大丈夫なのかと少し、本当に少しだけ心配になった。
「お前・・・ここに住んでんのか。」
「そうだが。何か問題でもあるか。」
「いや・・・問題というか・・・」
「・・・まぁ、なんだ。少しあがっていけ。茶ぐらいは出してやらないこともない。」
「いや、・・・こんな時間だし。立場上一人暮らしの女子生徒の家にあがるわけには・・・」
「何故だ。せっかくの私の厚意は素直に受け取るべきだろう。」
「偉そうだな畜生・・・てか!お前もう少し用心しろ!簡単に男を家に上げようとするな!」
??わけが分からないといった風な様子のコイツにため息をつき、俺は家路につこうとした。
「じゃぁ、また明日。もう放課後屋上にくんなよ。まじで。」